↑四十肩のお客様へのアジャストの様子です(無音)。0:10~の検査と1:10~の検査で挙上の可動域が変化しました。
骨格矯正で使ういわゆる骨をボキボキと矯正するアジャストという手技についてのお話です。とはいえリペアのアジャストはあくまで骨の位置調整が目的なのでズレている箇所だけ小さい音でポキッとなる程度です。
昭和~平成中期くらいにテレビに出てくるような整体師が行うのがこのアジャストだったため「整体」と聞くとこのボキボキをイメージする方も多いのではないでしょうか。現在の整体はというとほとんどが筋肉や筋膜に対する調整でいわゆるマッサージに近い気持ちいい施術というところがほとんどになりました。またそういった整体院が「安心安全の施術です」と書いているので相対的にアジャストが「危険な施術」と認識されやすいのかと思っています。
なんとなく怖いイメージのあるアジャストですが、場合によっては四十肩が一発で挙がるようになったり腰痛が取れたりとメリットもたくさんあります。リペアの実例でいうと初回の腕の挙上テストで腕が耳まで上がらない人の約半数くらいの方がアジャストで耳までつくようになります。脚の長さズレも10秒ほどの骨盤のアジャストで揃って腰痛が減るケースがあります。
そもそもなんで骨格矯正が必要なのかということですが、トリガーポイントや筋膜リリースなど筋肉に対するアプローチで効果が出せないケースがあるからです。骨と骨が癒着して動かなくなっていたり、骨がズレて神経を圧迫してしまっている場合はまわりの筋肉をいくらほぐしても効果は出ません。
アジャストの目的は骨同士の癒着を剥がして可動域をつけたり、ズレを元の位置に戻すことです。正しく骨が動くようになると周りの筋肉の緊張が解けて身体が楽になります。
また骨格矯正の方法もボキボキと強い圧をかけるアジャスト以外に、骨が動くギリギリの弱さでゆっくりと動かしていく方法や、骨を左右に揺らして可動域を広げるものもあります。骨を動かすには瞬時に強い圧をかけるか、弱い力でじっくり圧をかけるか、揺らすかで中途半端な力で施術しても動いてくれません。
首をひねってポキポキと鳴らす行為(医療用語だとスラスト)は危険を伴うため法律で原則禁止されているため、リペアでは首の1番~7番までの骨に対して左右に揺らして可動域を広げる手技を使用しています。左右のズレが揃うと周りの筋肉が柔らかくなるので、さらに前後ズレがある場合は牽引をかけて揃えています。
背骨や骨盤に対しては骨折等のリスクはかなり低いためいわゆるボキボキのアジャストを行っています。股関節や肩関節などはストレッチがほとんどですが、癒着がひどすぎる場合は引きはがす場合があり、これは少し痛いです。
いずれにせよまずは安全第一で行っておりますので開院以来特にアジャストでトラプルが起きたことはありませんが、どうしても怖いという方は初回の時にご相談ください。また基本的に70歳以上の方や骨粗しょう症の方には同意をとって最小限の力で行うようにしています。
慣れると意外と骨格矯正は気持ちいいですよ。
最後までお読み頂きありがとうございました。
姿勢矯正専門 リペア院長 板橋
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